今期ドラマ感想『モンテ・クリスト伯〜華麗なる復讐』

『巌窟王』の名称でも知られる原作の概要をWebで検索してサラッと拝読するに、非常に面白そうな話ではあるのですが、日本版にアレンジした今回のドラマは、脚本が悪いのか、演出が悪いのか、とにかくよくわかりませんでした。
解らないまま、ディーン様が捕まって、ひどい拷問をうけて、ボロボロにやつれはて… 初回で一気に復讐に入るまでの伏線を流していましたが、もうちょっと時間かけてもよかったような気がしますよ… それか、最初に1回目の復讐が行われてから徐々に過去に何があったのかを明らかにするとかね。

華麗なる、というサブタイトルからしてカッコいいディーン・フジオカをイメージしていたわたしとしては、ある意味衝撃的でした。

ほかにマイナスに感じた点をいくつか。

・「愛は勝つ」の入り方。
時代背景が解るような選曲だと思われますが… すみません、何だか白けてしまいました。

・主人公がまったく船乗りのイメージではないこと。

・船が難破したかも知れないという切迫した状況がまったく伝わってこないこと。

・外国語が堪能なディーンの「英語が解らない」というセリフ。嘘つけよと突っ込み入れたくなった。

・暴行していた外国人のカタコトの日本語「噛ませ犬」。

・ディーン様のわざとらしい演技。ほんとにわざとなのかな…。

良かった点

・高橋克典さんの威圧感。さすが。

・山本美月ちゃん可愛い。可愛すぎる。嫁に欲しい。

・新井浩文さんの絶妙な表情。あの一瞬の笑みが深い印象を残しました。さすが。

…ここまで書いていて、ディーン様のあのやぼったい演技もまさに重要なポイントだったのではないか、と思えてきました。
また、実に15年もの間投獄されるという設定から、個性の強い顔立ちより、割と淡白なほうが15年前の映像を違和感なく撮れる利点がありそうだし…

うん、やっぱり今後が楽しみかも。次回、それぞれのキャストがどのような変貌をとげるのか期待して待ちます!