昨日、映画を観に行ってきました。『美女と野獣』実写版です。
『SING』を観に行ったとき映画館に貼られたポスターを見て、20年ほど前、専門学校での授業でアニメーションを観たこと、また、従姉からテープにダビングしてもらったサウンドトラックを聴いていたことを思い出し、ぜひとも観たい! と思っていました。
ほとんどうろ覚えなので比較することは難しいけれど、ただ相方とも話してて思ったのは、まず“野獣が獣じゃなくて普通にイケメン”いやむしろ、人間に戻った時よりもイケメン(若干失礼)であること。
初めは癇癪おこしたり荒々しい態度をとったりで怖いイメージだったのですが、もしかするとベルじゃなくても惚れちゃうんじゃないかっていうくらい、気品さも醸し出しておりますよ(中身が王子だから当然っちゃあ当然だけど)。本来は、相手がベルだから彼の内面を知り、深く愛することができた、っていう部分が重要なポイントですよね、たぶん…。
次に、記憶違いだろうけど、ガストンはこんな極悪人だったか? と心底驚きました。終始その存在が不快でしかない。しかし、それは違和感なく演じきった役者さんのすごさでもあると言えますね。
また、魔女の力で人々から忘れ去られて、死んだように佇んでいた城自体(ほぼ廃墟でしたね)が、ベルが囚われてから徐々に呼吸しだしていく様子、いきいきと動き回る従者たちの姿が美しく愛らしくて、アニメ版より感情移入しやすかったです。だからよけいに、今度は徐々にその動きが骨董品に変わっていってしまって、最後には…という瞬間が、とてもとても悲しく切なくて。奇跡を願わずにはいられませんでした。作り物の話なのにね。
字幕版を観たため、どうしても視線は文字を追ってしまうから、一瞬一瞬を完璧に見逃すことなく鑑賞するのは難しかったのが残念な点ではありますが、二回目、吹き替え版を観にいってみようかなぁ。エマ・ワトソンさんの凛とした美しさにも惚れ惚れした、文句ない作品でした。
一番好きなのはやはり、ベルと野獣がダンスを踊るシーンです。指先から足の先まで、繊細で華麗な動き、ほんとロマンチックですなぁ。。。