罠にかかったんです その2

本当に青田淳に幸せになってほしいと思っているのか?
というほど、前回の記事では彼を皮肉ってばっかりでしたね。これを彼に知れたら、わたしは駆逐されてしまうでしょうな。

今回は、青田淳がいかに某人とダブって見えたかのポイントを、あげてみます。

・表面上、温和
・紳士的、礼儀正しい
・容姿にセンスが有り、カリスマ性がある(自然と人が寄ってくる)
・常に何か考え事をしている
・神経過敏
・ひとの言動を一字一句、一挙一動見逃さない
・自分にとって不利益な相手に対しても、逆鱗に触れさえしなければ穏やかに接する
・一度傷つけられたら、たとえどんなに謝っても許せず、自分が納得の行く報復が相手に与えられて初めて許せる
・目には目を、歯には歯を
・自分が大事に思っている存在に対して、外部からの介入をとことん嫌う
・嫉妬深い

ザッと、こんな感じです。…やはり皮肉ってばかりですね。やばいですね。

あと、ここが一番ポイントで、
・相手の行動を先読みしているかのようなところ
(電話かけてほしくない時にかかってくる、いつの間にか背後にいる、など)

わたしはこういう性質をもつ某人に対して、負い目があったので真正面から受け止めることができませんでした。それとは違い、この漫画の主人公・赤山雪ちゃんは、受け止めてぶつかって、青田淳にしっかりと向き合ってますよね。その彼女の強さ・優しさが、徐々に淳の心を解いている気がします。

青田淳は本来とても優しい子なのですが、生まれ持った性質と父親からの抑圧・牽制、幼少の頃から大人に囲まれて育ったのも相まって、複雑怪奇な性格に仕上がっている…っていうのがわたしの見解です。一番の欠点は相手の立場に立って物事を考えられないところで、だから非情な言動を躊躇いもなく起こせるのでしょう。また、被害意識が強いので、たとえ自分が蒔いた種で起きた出来事であっても、自分自身に否があるとは考えられない(考えたくない…のかな、プライドが邪魔して)ところですね。でも少しずつ、雪ちゃんという鏡を通して自分を客観視するうちに、わかってきたように見受けられます。

…まぁ、雪ちゃんの周囲にはもうこれでもかってくらい、どうにもならない人種が絡んでくるので、淳くんのダークさはわたしにとっては可愛らしいものに思えるんですけれど。

あと、マインドコントロール型ではあるんですが、自分が心を寄せている存在が傷つけられたときは、プッツンして自らが制裁を加えようとしている点、淳くんの雪ちゃんに向ける笑顔が、作り笑顔でない、やわらかな表情にだんだんと変化しているところも、見どころです。