罠にかかったんです

「チーズ イン ザ トラップ」という、韓国発のWEB漫画を読んでいました。

色々とシガラミを背負いながらも懸命に生きる女子大生・雪と、裕福な家庭に生まれ順風満帆な未来を約束されているがその内面はとても深い闇を抱えている青年との恋愛事情を軸に、2人の周囲の人間関係、家庭関係がとても緻密でリアルに描かれています。

わたしがこの漫画に惹かれた一番の理由は、闇を抱えた青年“青田淳”に一目惚れしてしまったからです。

…いえ、某人の性質とダブってしまって、目が離せなくなったというのが本当の理由です。

青田淳は、見た目とは裏腹に粘着体質です。被害意識も強いし、プライドも高い。自分に対して負となる要素は排除しなければ気が済まないところがあります。それも、直接手を下すというよりは、徐々にその邪魔な因子を底に沈めるようにもっていく… マインドコントロール型です。
その毒牙にかかりたくない場合は、まったく関係を持たない、興味すら持たない、または余計な感情を捨ててある程度の距離感を持って接する。しかも、怒らせないようにどうすればいいかなんて画策も見抜いてしまうので、要注意です(単純に、悪意を持たなければ何の問題もないんでしょうけれど)。

でもねぇ、カリスマ性もあるんだよね。。。でもって、意外に力も強いのです。だから厄介なんですねぇ。

そういう何だかよく解らないけど危険なタイプを、作者はうまく表現しています。

また、その青田淳と良くも悪くも深い因縁がある相手・河村亮もとても魅力的な人物です。彼は淳とは対照的に描かれています。表向きは喧嘩っ早くて荒くれ者ですが、その内面はとても温かい心を持っています。破天荒な姉に辟易しながらも、色々と世話を焼いていってるし、どの職場に行っても周囲に人が集まってくるし、誰とでも分け隔てなく(礼儀がちょっとないですが)接せられる愛嬌たっぷりの人。

なので、主人公・雪ちゃんは亮君と付き合ったらとても楽しい日々を過ごせそうですね。お金には苦労しそうだけど…

しかし。
わたしは断然、青田淳とのハッピーエンドを望みます。
現時点ではどう考えてもバッドエンドになりそうな予感ですけれども。少なくとも淳君は雪ちゃんに対して、愛情はあると思っています。歪んでますけどね…。正直依存心強いですけどね。
でも、本気で愛するようになったなら、彼の方から別れを切り出しちゃいそうな気がします。

何故なら、淳君といると、どうしたって雪ちゃんは何らかのトラブルに巻き込まれるので(だいたいが淳君が蒔いた種なんですけどね)、そういった危険要素から雪ちゃんを守るには、離れるのが一番の得策だって自覚しちゃったら、
「もっとお前を大事にしてくれる男のところへ行けよ」
みたいに身をひいちゃうんじゃないかなと… あくまで、妄想ですが。

それにしても、この「チーズ イン ザ トラップ」という漫画は、人物描写だけでなくSTORYにも色々と仕掛けや計算がなされていて、毎回、唸らされますよ。。。この漫画を深く解読=心理学を学べる気がします。