或る青年の手記

『絶歌』というタイトルの手記についての話題を某番組で拝見した瞬間、正直、興味が湧いたのは否定できません。

どちらかというと特異な部類に入るヒトの心理に触れてみたいという、ただそれだけの理由です。でも安易な気持ちで読んでいいものか…迷いますね。

ただ、一般の書店で普通に販売されるのは、どうかな? 出版を決めた人はどういう意図があったのかな? と、疑問もあります。

18年ってアッと言う間。しかし彼にとっては想像しえない苦悩の日々だったでしょうね。手記の文中にもあるように自業自得なんですけれど。

この手記出版について、各々から批判的な意見が出ています。それももちろん理解できますが、彼自身を非難するのは好くないんじゃないかな。むしろ18年間無言を貫いてきたことが凄いです。

責める前に、出版を阻止すれば良かったんですよ。。。

…まぁそれでも、少しは被害者遺族に対する“思い遣り”の姿勢があってもよかったかなぁとも思いますが。
(出版前に謝罪と共に報告するとかね…)

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わたしも一歩間違っていたら、もっと歪んで戻れない道に行っていたかもと思うときがあります。

一線を越える勇気――そう表現するのは不適切でしょうけど――がなかっただけです。痛いのも気持ち悪いのも苦手でしたし^^;

だけど、ふと自分の人生を振り返ったとき、悪の世界と紙一重の道を歩んできたんだなぁと、ゾッとする瞬間があるんです。

反省はしても“後悔”だけはしないようにと、少しずつ修正の日々を過ごす中で、それでもやはり悔やんでしまうのは、自分が確かに愛されているんだと実感するからでしょう。

そのことに気付かせてくれたのは、今の恋人の存在なんですけれどね。ずっと抱え込みすぎるのも良くないですが、罪の意識を消さずに生きることは、わたしにとっては必要なものなのです。
(すべてを曝け出して手記にすることは絶対にないですけどね)