FODドラマ鑑賞『最高の離婚』

いいドラマだけど、きっついな。

これが正直な感想です。

好きだけでは、一緒に生きていけない。好きだからこそ、結婚できない。一緒に生活するって、けして単純ではない。それが突き付けられて頭が痛いです。

このドラマの見どころとして、“長セリフ”があるんですけどね、それが“セリフ”とは思えないほどリアルで胸に響くんですよ。特に尾野真千子さんが演じる結夏ちゃんの、純粋でストレートな気持ち。

だけれども、現実的にこういうやり取りを日々こなしていたら…精神的に疲弊しないだろうかと。わたしは嫌です。逃げちゃいたい。そのうち夫婦関係以上に自分自身が破綻しそう。

ドラマだから、コミカルに描かれているから、他人事のように客観的に観られても、現実に目の当たりにはできないですよ。

本当は、相手の人生も自分もひっくるめて大切に思うんだったら、そこまで突き詰めて話し合い、真剣に結論を出すことも必要なのでしょうけれども。だからなのか、昨日の記事の

ただ、根本的な問題はどこかに残っていたとしても、ひとつだけ変化があったこともわたしは知っている。

お互いに、優しくなったんだよ。

この文章。アップした後で、自己肯定感強すぎて何だか気持ち悪くなってしまいました。さりげなく旦那をディスってるしね。最低だよ。あと、ざっと振り返っても、わたしは出会った頃と殆ど変わってないなと気づいてしまいました。

自分自身を顧みる瞬間がふと生まれて、あぁでもないこぉでもないと思いを巡らせる機会を得られたぶん、確かに影響力のあるドラマではありましたが、やはり、

きっついです。

唯一の救いは、綾野剛くんのフワフワ感。自由人でだらしがないのに、可愛げがあって…こういうタイプをナチュラルに演じられる彼はやはりタダモノではありませぬな。