幸せになりたいです。
(苦笑)
夕日を見ながらそう強く思ったとき、ふと気付いたことがありまして――飽く迄も妄想ですが――いま現在交際している相手が、収入も仕事も比較的安定している人だとしても、結婚したいと母に申し出たとしたら、
「いまそれどころじゃないでしょ」
と答えるのかなぁ、と。
……
…いやいや、わたしもう、40歳になるんですよね。いい加減親の顔色を窺う年齢でもないじゃろうと?
だけれど、この前母が言ってたんです。
「お父さんの年金とお母さんのパートの収入ではやっていけない」
その瞬間、母には悪いのですが…物心ついたときから言われ続けてきた
「育ててやった恩を返すのが当たり前」
という言葉が重くのしかかってきました。
わたし自身の今が充実していないのは、自分が地に足をついて生きてこなかった結果でもあります。
自暴自棄になっていた20代から30代前半の乱れた軌道が漸く修正できつつある段階なので、両親の老後を安泰にできるほどの経済力も何もない自分を歯痒くも思いつつ…何故だかどうして、腑に落ちない感情も拭えません。
「いまそれどころじゃないでしょ」
という母の言葉は、わたしの人生の分岐点において、幾度か発せられました。本人は憶えてないでしょうが、その度に自分の思いとは裏腹な答えを出したわたしにとっては足枷のようになりました。
それでもとうとう打開したくて家を出ましたが、結果、失敗して戻ってきているのだから、まぁ、強ち母の言うことは間違ってなかったのかもしれませんが^^;
幸せになりたいです。それどころじゃなくても。