出発前夜、やはり雨は激しく降っていました。でも明け方には小雨になり、車に荷物を詰め込むときは雨に濡れずに済み、幸先のいいスタートを切りました。
行きの道中でも相変わらず激しい雨と風で車があおられて
「おいおい大丈夫か」
と弟がぼやいたり、結局朝日も拝めず残念に思っていましたが、トイレ休憩にSAやコンビニに立ち寄るタイミングでは何故か雨が止む傾向にあり、なんだか“奇跡”が重なってるような錯覚に陥ったりして。
その後も降ったり止んだりを繰り返してましたが、車に乗っているのでほとんど雨には遭わず。最初の目的地『元善光寺』も、傘要らずでした。
長野ではこの時がピークだったのか、ちらほらと満開の桜を見かけました。今年は花見にあまり行けてなかったから素直にうれしくて、本当はじっくりと桜の撮影をしたかったけれど、天候のこととスケジュールのこともあり、のんびり観光とはいかず…
地元ではあまり見かけない可愛い花ですよね^^ 色合いもきれいだし。
で、本堂に行く前に
「遺影にしてくれ」
と父に頼まれた一枚(苦笑)。
本当に遺影にしようかな。なぁんてね。
真っ暗闇でワキャワキャ言いながら「お戒壇巡り」も体験。暗闇の中を手すりをつたって進み、「御錠前」に触れてきました。本当に真っ暗闇で何も見えず、手すりがなかったら怖かった(暗いの苦手なので)。かなりビビッて尿意をもよおしトイレへ直行。
お参りのあとは、お寺の前にある饅頭屋さんで買ったお饅頭を頬張りながら善光寺へ向かいました。すると、道中でやたら煩く
「鰻屋さん探してくれ」
と訴える母。善光寺の近くに比較的安くて美味しい鰻が食べられるお店があるそうですが、お店の名前は知らないわ、場所も解らないので、携帯で調べてくれというのです。が、情報がまったくない状況で検索してもどのお店かピンとこず、母の言う相場とは似つかないくらいなかなかの金額のお店ばかりがヒット。
それでも検索して出てきた、善光寺から一番近いお店の名前を伝えても「違う」だの「もっと安いはず」だの煩いので、だんだんイライラしてきて
「お母さんもスマートフォンあるんだから自分で調べたら?」
と答えたら、衝撃の母の返答が
「だって、お母さん、グルグル持ってないもん!」
?!
「回ってもた…」
ボソリと突っ込む弟の言葉に一同爆笑。
取り敢えず善光寺に着いたため先にお参りをすることに。諦めきれない母は鰻屋さんの話を続けるため、わたしが検索して見つけたお店に後で行こうという話になりました。
元善光寺近くにあるお饅頭屋さんです。白い生地で刻印の焼かれているものはまだ蒸しあがってなくて、黒糖をいただきました。
長くなったので、続きます。