大江千里のMusicを口ずさみながら、帰路についていました。
母親と一緒にいたくない、とか、会社から家が近いからとか… 色々と適当な理由を探したりしてみたけれど、今夜もこの駅に立っているのは、単に、好きな人のそばにいたいだけ、なのでしょう。相手がわたしを求めてくれているからではない。自分が、そこにいたいから。
自分のことをワガママでも、自己愛が強いともあまり思いませんでした。自分自身は好きですよ? だけれど犠牲にすることもしばしばあって。
考え方や行動志向を否定されて生きてきたわたしにとって、じゃあ、あなた自身は何がしたいのか?と問われたら、はっきり何も答えられなかったからです。
自分の色、持っている人をとてもうらやましく
人生が山あり谷あり、激動な方に対しても、同情なんかまったくしない。むしろ、それで人生が彩られるんだから素敵じゃないかって、酷いこと思っていました。
だからね。
本当は、わたしは他人の話を聴くことは、苦手なんです。笑顔の裏で…嫉妬が生まれてくるから。
あなたがね、わたしのいいところの一つを
「人の話をちゃんと聞いてくれる。だから話していて楽だ」
と、言いました。結構、びっくりしました。実はあまり嬉しくはなかったんだけど。…いや、嘘。ちょっとは嬉しかった。
ちゃんと、聴くようにしたのはね、実は彼の影響なのです。彼が、その当時の仕事柄か生まれ持った性質か、真正面から話を受け止められる人なので、立場が変わって自分が聞き流すのは失礼だなと顧みたのです。
(いや実は聴いていてイラッとくることもあるんですけどね、それは人間ですからね、大目に見ていただいて)
それと、話をしてくれるということは、信頼とはいかないまでも、その場でわたし自身の存在を否定していないんだと捉えられますし。
またどんな蘊蓄が聴けるのか… 今度の旅行も楽しみです。